出典: Cybersecurity JP – https://cybersecurity-jp.com/news/111498
名護市の小学校教員による個人情報入りUSBメモリの紛失事案について
2025年11月17日、沖縄県名護市は市立小学校の教員が児童の個人情報を保存したUSBメモリを無断で持ち出し、校外で紛失した事案を発表しました。本記事では、この事件の詳細とその影響、再発防止策について解説します。
主要なポイント
- 無断持ち出しと紛失の経緯:教員は校長の許可を得ずに2025年10月24日にUSBメモリを持ち出し、翌日校外で業務を行いましたが、10月27日にUSBメモリの紛失に気付きました。
- 個人情報の内容:紛失したUSBメモリには担当クラスの児童の個人情報が含まれていました。
- 不正利用の有無:現時点でUSBメモリの不正利用や情報漏えいの被害は確認されていません。
- 教育委員会の対応:謝罪のほか、注意喚起文書の発出、情報担当者向け研修、管理台帳の確認、教職員への意識調査など再発防止策を実施予定です。
技術的な詳細や背景情報
USBメモリは小型で持ち運びが容易なため、業務上のデータ移動に便利ですが、紛失や盗難による情報漏えいリスクが高い媒体です。特に個人情報を含む場合、暗号化やアクセス制限などのセキュリティ対策が不可欠です。今回の事案では、教員が校長の許可なしにUSBメモリを持ち出した点や、紛失時に速やかな報告・対応がなされなかった点が問題視されます。
影響や重要性
児童の個人情報が含まれるUSBメモリの紛失は、プライバシー侵害や個人情報保護法違反のリスクを伴います。たとえ不正利用が確認されていなくても、情報管理の甘さは信頼低下を招き、教育機関としての責任問題にも発展しかねません。今回の事案は、教育現場における情報セキュリティの重要性を改めて浮き彫りにしました。
まとめ
名護市の小学校教員によるUSBメモリの無断持ち出しと紛失は、個人情報管理の不備を示す重大な事案です。今後は教育委員会の再発防止策を通じて、教職員の情報セキュリティ意識向上と厳格な管理体制の確立が求められます。個人情報を扱う際は、許可の取得、暗号化、持ち出し管理など基本的なセキュリティ対策を徹底することが重要です。





